【名誉嫌儲民】 「Dの食卓」飯野賢治氏の逝去から10年。1990年代を駆け抜けた天才ゲームクリエイター、その作品と足跡を振り返る

1 : 2023/05/05(金) 20:36:27.12 ID:w7LmvcMF00505

by 御簾納直彦 ライター
2023.05.05 17:00

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 読者の皆さんは、飯野賢治という人物をご存知だろうか。

 1990年なかば~2000年初頭のゲーム業界を見てきた方であれば、誰もが知っているといっても過言ではない著名なゲームクリエイターだ。

 代表作は

『Dの食卓』(1995年)
『エネミー・ゼロ』(1996年)
『リアルサウンド? 風のリグレット?』(1997年)
『Dの食卓2』(1999年)

 などが挙げられる。飯野氏及び自身が代表を務めていたWARP(ワープ)の作品はそのどれもが個性的で、既存のゲームの枠に囚われない自由な発想を具現化した作品が多い。

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https://www.famitsu.com/news/202305/05300759.html

2 : 2023/05/05(金) 20:36:41.55 ID:w7LmvcMF00505
そういう意味でも飯野氏の作品は、我々ゲームファンに常に驚きを与え続けてくれた。読者の中にも、当時、飯野氏の作品に衝撃を受けたという方もいたはずだ。

 そんな飯野氏だが、1999年発売のドリームキャスト用ソフト『Dの食卓2』を最後にゲーム制作から離れ、その後はブログなどでも語られているように、Twitterのブランド&マーケティングやコカ・コーラ社との仕事など、数々のプロジェクトに参加してその手腕を奮っていた。

 1990年代後半、飯野氏といえばメディアに露出することも多かった。しかしゲーム業界から離れて以降は、メディアで見ることが少なくなったため、2000年以降は「現在何をしているのか?」と気にしていた方も多かったように思う。

 とはいえ、じつは完全にゲーム業界から身を引いたわけではなかった。2008年には、『クロノ・トリガー』や『スーパーマリオRPG』等の開発に関わったクリエイターの西 健一氏とともに制作したアプリ『newtonica』をリリース。

 そして2009年にはWiiウェア向けソフト『きみとぼくと立体。』を発表と同時にリリースして業界にカムバック。ゲームファンを驚かせる。

3 : 2023/05/05(金) 20:36:55.53 ID:w7LmvcMF00505
飯野氏、待望のゲーム業界復帰。

 氏のこれからの活躍を誰もが期待していたはずだ。しかし2013年2月20日、飯野氏はこの世を去ってしまった。享年42歳というあまりにも早すぎる別れだった。筆者も、90年代当時から晩年まで飯野氏の動向に注目していただけに、訃報を聞いた瞬間、しばらく呆然としていたのをいまでも覚えている。あまりにも突然過ぎる知らせだったからだ。

 そして2023年、飯野氏がこの世を去ってから約10年の月日が流れた。そんな時、筆者に編集部から「飯野さんの記事をお願いできませんか?」という依頼が来た。

 筆者は飯野氏の熱烈なファンでもあり、彼から受けた影響はゲームのみにとどまらず、考えかたや生きかたにおいても共感や憧れが大きく、その姿勢には多大なリスペクトを示していた。だからこそ筆者に連絡が来たのだろう。とても光栄なことだ。

 ただ、不安もあった。

 「もし中途半端な記事を書いてしまったら、飯野さんに失礼に当たらないだろうか」、「飯野さんと直接面識のある方にお任せいただいたほうがいいのではないか」。そんな考えが頭をよぎったりもした。だが、心のどこかで飯野さんの役に立てる記事を書きたい。飯野さんの軌跡を皆に知ってもらいたい。そんな想いが強くなっていき、いまこうして筆を取っている。

4 : 2023/05/05(金) 20:36:56.38 ID:nqQccIFH00505
こいつも突然死んだよな
5 : 2023/05/05(金) 20:37:07.35 ID:ze5NBEBu00505
正直1作もやったことない
6 : 2023/05/05(金) 20:37:11.93 ID:w7LmvcMF00505
本稿は飯野氏のゲームクリエイターとしての軌跡を振り返り、当時を知らない若い世代にも氏が業界に残した爪痕を感じてほしいという想いのもと、制作している記事だ。

 飯野氏がゲーム業界で活躍していた、ワープ時代の作品を中心に振り返っていきたい。ぜひ最後まで読み進めて、飯野氏がゲームにかけた情熱を感じ取ってほしい。

※参考文献『ゲーム―Super 27years Life』(飯野賢治著/講談社/1997年刊)

 また、本日5月5日はそんな飯野氏の誕生日でもある。そして今日から、歴代飯野作品の音楽配信が開始された。ぜひこちらもチェックしてみてほしい。

7 : 2023/05/05(金) 20:37:19.47 ID:hI6jh58y00505
イノケンって亡くなるまであれ以降何やってたの?
8 : 2023/05/05(金) 20:37:52.18 ID:YjXKrQ5XM0505
M2版のDの食卓2がやりたかった思い出
9 : 2023/05/05(金) 20:38:12.36 ID:AXaLd3oc00505
この人すげー過大評価されてる気がするけど何がすごいの?
10 : 2023/05/05(金) 20:38:50.52 ID:G/izqmAo00505
飯野賢治に面接して貰ったことあるわ
落とされたけどw
22 : 2023/05/05(金) 20:42:02.75 ID:hI6jh58y00505
>>10
ワープ受けたの?
結構給料高かったよねあそこ
11 : 2023/05/05(金) 20:39:07.50 ID:w7LmvcMF00505
『Dの食卓』がゲーム業界に与えた衝撃

『Dの食卓』
開発:ワープ
発売:三栄書房
対応機種:3DO
発売日:1995年4月1日

※その後セガサターン、プレイステーションにも移植(それぞれ1995年7月28日、1995年12月1日発売)

 『Dの食卓』の何がすごかったのか。人によって感じかたは違うと思うが、筆者の感想を言うならば、主人公ローラの人間味溢れる表情や仕草だ。それまでのポリゴンキャラクターと言えばどこか無機質で、あまり人間味を感じられないものが多かった。

 しかしローラは恐ろしい目にあえば怖がるし、謎に直面した時にはちゃんと思考しているような仕草を取る。悲しい時には、思わずこちらまで悲しくなってしまうような表情を見せる。ポリゴンで生成されたキャラクターの中に、人間味を感じるというのは、当時としては珍しかったのだ。

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ワープの初の大作アドベンチャー『Dの食卓』。主人公ローラの表情の豊かさに注目。

12 : 2023/05/05(金) 20:39:26.22 ID:w7LmvcMF00505
また、海外産ゲームを思わせる演出やカメラワークなど、どれを取っても既存作品にはない魅力に満ちていた。

 制限時間はリアルテイムで2時間、セーブ機能はなし。この2時間という時間が絶妙で、まるで映画を観ているような気分にもなったものだ。友だちといっしょに謎解きを考えながらプレイしたのもいい思い出である。

 同作はセガサターンやプレイステーションにも移植され全世界で100万本以上のセールスを記録。さらに、1995年のマルチメディアグランプリ通産大臣賞という名誉ある賞を受賞するなど、売上げだけではなく作品としても高く評価された。

 『Dの食卓』がきっかけで“飯野賢治”の名前は世界に知れわたったのだ。

 ちなみに『Dの食卓』は『アイアンフェニックス』というMacで発売されたタイトルから影響を受けているらしい。筆者も気になって調べてみたのだが、詳細まではわからず。飯野氏が絶賛しているタイトルなので一度はプレイしてみたいと思っているものの……知っているという方はぜひ教えてほしい。

 ちなみに『Dの食卓』はその作風ゆえに“ホラーゲーム”とひとくくりにされることもあるが、じつのところ同作は、主人公ローラが過去と向き合い、自分の記憶を取り戻していく過程を描いた物語でもある。

 ローラは殺人鬼と化した父親リクターの真相を探るべく、舞台となる古城を探索するのだが、そこは父親の精神を可視化した世界であり、古城内のオブジェクトなどは父親の精神が反映されている。

13 : 2023/05/05(金) 20:39:40.13 ID:w7LmvcMF00505
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ホラーシーンの演出も映画を彷彿させる見せかたになっている。

 エンディング間近の最後の部屋には女性の絵が飾られているのだが、それはローラの母親で、つまりリクターの妻。豹変した父親の心の奥底には妻がいたということを意味する。

 この設定を知ったとき、筆者は『Dの食卓』がただのホラーゲームではなく、プレイヤーにさまざまなことを投げかける作家性の高い作品なのだと知った。当時プレイしていたときは気づきもしなかったが、著書『ゲーム』を読んでこのことを知った際の驚きはいまでも忘れられない。

 『Dの食卓』のプレイ環境のある方は、ぜひもう一度チャレンジしてみてほしい。きっと新たな発見があるはずだ。

14 : 2023/05/05(金) 20:39:54.34 ID:w7LmvcMF00505
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 『Dの食卓』でその名を轟かせた飯野氏だが、その魅力は作品だけではなく、自身のキャラクターにもあったように思う。

 トレードマークの長髪にブラックスーツという風貌は、一度見たら忘れられないインパクト。なお、つねにスーツを身にまとっている飯野氏のスタイルは、イギリスの歌手ロバート・パーマーの影響もあるとのこと。

 インタビューでの歯に衣着せない発言も印象深い。

 ゲーム業界に対する自身の正直な気持ちを包み隠さず発信していた飯野氏。本人の性格による部分もあったのだろうが、何より「ゲーム業界をよくしていきたい」という気持ちがあってこそのコメントだったのだと筆者は思う。

 同業界への意見がある種タブーとされていたような風潮があったあの時代に、飯野氏のような若い世代が矢面に立ち自ら切り込んでいく姿は、読者にとっても鮮烈に写ったはず。だからこそ、熱烈な支持者も多いのだろう。もちろん、筆者もそのひとりだ。

15 : 2023/05/05(金) 20:40:01.05 ID:/4oX6pmca0505
この人テレビで特集されててやたらイキっててただただ不快だった
20 : 2023/05/05(金) 20:41:48.26 ID:w5t1m/Aj00505
>>15
採用するのは実力じゃなくて100%顔
って言ってたな
そんなんじゃマトモな物は作れないわ
16 : 2023/05/05(金) 20:40:53.10 ID:DFsep1N500505
Dの食卓は良かったけどエネミーはな
17 : 2023/05/05(金) 20:41:00.59 ID:w5t1m/Aj00505
風のリグレットがワゴン500円だったから買った
うーん…って内容だったな
18 : 2023/05/05(金) 20:41:12.02 ID:yHyMc3bmp0505
本人来たの懐かしいよな
19 : 2023/05/05(金) 20:41:36.07 ID:jhqyKuJf00505
天才っていうか山師だよな
エネミーゼロなんて酷い内容だったぞ
21 : 2023/05/05(金) 20:41:56.04 ID:kp6nZi3400505
リアルサウンドは何でホラーにしなかったのかが謎
26 : 2023/05/05(金) 20:42:54.17 ID:YjXKrQ5XM0505
>>21
それやりたかったな
27 : 2023/05/05(金) 20:43:23.50 ID:iwAdWwNp00505
>>21
第二弾の霧のオルゴールが出るはずだった…
23 : 2023/05/05(金) 20:42:09.36 ID:YjXKrQ5XM0505
エネミーゼロはセーブロード制限無ければ評価違ったと思う
25 : 2023/05/05(金) 20:42:37.04 ID:qE9XhkJj00505
ときメモをめっちゃバカにしてた
28 : 2023/05/05(金) 20:43:35.77 ID:3xAbMaVp00505
エネミーゼロは怖かったわ
コツ掴むと案外簡単
29 : 2023/05/05(金) 20:43:38.97 ID:ckxRk8rL00505
Dの食卓だけの一発屋
しかも当時はアドベンチャーゲームとうジャンル自体が大衆向けじゃなかったので知る人ぞ知る作品止まり
30 : 2023/05/05(金) 20:43:43.18 ID:jhqyKuJf00505
エネミーゼロってPC6001 ascii-AX5のQUESTそのまんまなんだわ
31 : 2023/05/05(金) 20:43:53.70 ID:Bhvy+Vyo00505
300万本RPG(仮)は開発写真すら見られなかったな

コメント

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