尹大統領「共産主義者がいる。我が国には共産主義者がいるぞ。あーアカアカアカ」

尹錫悦政権、歴史観も検事流　「共産主義は悪」鮮明に
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM067Y30W3A900C2000000/
韓国の尹錫悦（ユン・ソンニョル）政権が共産主義に対する攻撃を強めている。日米と連携し北朝鮮と対峙するという基本姿勢を貫き、内政でも北朝鮮や共産主義の影響を排除しようと神経をとがらせる。妥協を許さない「検事流」の手法に賛否が巻き起こっている。

独立運動家や作曲家めぐり論争
ソウルの陸軍士官学校に5人の独立運動家の銅像がある。戦前に日本統治からの独立をめざし活動した人々をたたえ、軍人の精神教育に生かそうと文在寅（ムン・ジェイン）政権期の2018年に設置された。韓国国防省がこの銅像の一つを急きょ移転すると表明し、韓国内で論争が巻き起こった。

移転対象になった戦前の独立軍幹部、洪範図（ホン・ボムド）は1927年にソ連共産党に入党していた。この経歴が尹政権の琴線に触れた。国防省は「共産主義国家である北の侵略に備え、自由民主主義を守る将校を育成するという士官学校のアイデンティティーを考慮し、中央玄関に置くのは適切ではない」と説明した。

移転計画が公になると国内で批判が相次いだ。文前大統領はX（旧ツイッター）に「（独立軍は）日本による弾圧でソ連に頼らざるを得なかった。ソ連との協力を理由に独立戦争の偉業を軽視すれば、我々が自ら腐った国に成り下がることだ」と投稿した。