俺「クラス丸ごと異世界転生だって!?」ワクワク

1 : 2021/02/24(水) 14:03:15.77 ID:6PxJ7fpC0
俺「…………」

女「あ、俺くん……また寝てる」

女(お話ししたかったんだけどな。席が隣だったときは、いっぱい喋れたのに……)

女友「どうしたの女。そっちはゲロブスキモ陰キャラがいるから、近寄らない方がいいわよ。アンタ、アレから目付けられてる節あるんだから……」

女「え、そ、そんなことないよ。それにそんな……別に俺君、普通の顔立ちだと思うけど……」

女友「性格がゲロブスなのよ」

俺(寝た振りなんだよな……)

俺(あいつら散々言いやがって……)グググ

不良「おいゲロブスキモ陰キャ、実は起きてんだろ。おい」ベシベシ

俺「…………」

子分「こんな叩かれて起きねーわけね―じゃん。おーい、寝た振りしてんだろwww」

子分「いいこと考えたわwwwペッペッwww」

不良「お前やりすぎwwwやめてやれよ」

2 : 2021/02/24(水) 14:03:28.08 ID:6PxJ7fpC0
イケメン「ちょ、ちょっとお前ら、何やってるんだ! 大丈夫か、俺くん!」

俺「…………」

子分「寝てるから起きねぇぞwww」

俺「…………」グスッ、グスッ

イケメン(俺くん……泣いてる……。そりゃ顔上げられないよな……)

女「…………」

 ズズズズズズズズズズズズズ

クラスメイト「な!? 何の音だ!?」
委員長「落ち着け皆! じ、地震だ! 机の下へ!」
イケメン「み、見ろ! 床が、光って……!」
俺(な、なんだよこれ……)ドキドキ

先生「何の騒ぎだこれは!」ガラッ

 ズズズズズズズズズズズズズ

3 : 2021/02/24(水) 14:03:37.85 ID:6PxJ7fpC0
俺「……な、なんだここ、お城?」

イケメン「みんないるのか!? とりあえず、出席番号順に確認を!」

委員長「ど、どうなって……」

神官「混乱しているようですな。我々が、貴方方を呼び出しました」コツッコツッ

不良「な、なんだと? せっ、説明しろよオラっ!」

俺(間違いない……こ、これは、異世界召喚という奴だ。ネット小説で授業中に読んだことがある!)

俺(この世界だったら、モテモテチート奴隷ハーレムに違いない……!)ゾクゾク

女「ね、ねぇ俺くん、いったいどうなっちゃったんだろ……」

俺「……でゅふふふ」ソワソワ

女(なんで嬉しそうなんだろ……?)

4 : 2021/02/24(水) 14:03:49.71 ID:6PxJ7fpC0
神官「実はこの世界は、魔王の手に掛かっておりまして……。そのため救世主として貴方達をお呼びしたのです。どうか、世界を救うためにご協力願いたい」ペコッ

先生「そんなこと、我々にできるはずが……!」

神官「過去の英雄達の魔力を保存しておりまして。これを適合する人へと移植させていただきます」

神官「こちらの世界の人間には生まれたときから魔力が存在するため、反発し合って死んでしまうのですよ。ですが魔力を持たない貴方方ならば、適合できるはずなのです……」

先生「し、信じられません」

神官「……貴方方は、魔法のない世界でしたからね。気持ちはわかります。ですが、実際に私は貴方達の召喚に成功している。認めざるを得ないのでは?」

先生「……し、しかし、そ、そんな危険なものを生徒に……」

俺「キタ、キタ、キタァァアアッ!」

女「お、俺くんっ?」ビクッ

男子A「なんだあのキモいの」
男子B「発作か?」

俺(……あいつら、今に見てろ。俺がチート能力を開花して無双するんだ……)

5 : 2021/02/24(水) 14:04:11.10 ID:6PxJ7fpC0
先生「しかし、しかし……」

神官「従わないのであれば! 今ここで私は貴方方を殺します!」バッ

クラスメイト「ひっ!」

神官「……選択肢は、ないのです。猶予も、もう……この世界を救っていただきたい!」

先生「わわ、わかりました! 杖を降ろしてもらえませんか!」オドオド

神官「……一人ずつ、適正を見ます。そして私が、適した英雄の魔力を移植する。英雄ごとに戦い方が変わるため、一人ずつ簡単な目安となるクラスを教えておく」ツカツカ

俺(いい! 実にゲーム的でいいぞ!)ソワソワ

6 : 2021/02/24(水) 14:04:25.57 ID:6PxJ7fpC0
女「殲滅型魔術師? ……ソーサラー?」

神官「ああ……。よかった、これは三大英雄の一人の魔力で、適合できる人がいたのは幸いだ。詳しいことは、この世界の他の人間に聞いてくれ……」ゼェゼェ

女「まさかこの移植、かなり負担が……」

神官「……三十人への魔力移植完了後、恐らく私は死ぬ。しかし、気にしなくていい……君達は、巻き込まれただけ、被害者だ」ゼェゼェ

神官「君達には、本当に申し訳ないと思っているよ……」

女「…………」

俺「おい! 早く俺に魔力を移植してくれ!」ワクワク

7 : 2021/02/24(水) 14:04:32.45 ID:nHKq1kcCa
イケメン「お前食料調達係な」
8 : 2021/02/24(水) 14:04:39.27 ID:YXPTM86O0
誰も見てないから落としてええで
11 : 2021/02/24(水) 14:05:10.11 ID:6PxJ7fpC0
>>8
みたいやね…
すまんかった
落とすわ
9 : 2021/02/24(水) 14:04:40.10 ID:6PxJ7fpC0
神官「君みたいに乗り気の人間がいてくれると、助かるよ……えっと……ん?」

俺「どうした? チートか!」

神官(ひ、ひとつも適正がない! こ、こんなに保管魔力があるのに、ひとつも!?)サァアア

俺「ひょっとしてぇ、マジヤバイ系の奴か?」ニヤニヤ

神官(い、言い辛い……でも、本当に何も……あ、こ、これならいけるかもしれない)

[ゴブリンメイジの魔力]

神官(ないよりはマシか……魔力がなければ、生きていけない……)

10 : 2021/02/24(水) 14:04:54.45 ID:6PxJ7fpC0
神官「君には、ゴブリンの魔力しか適合できない……」

俺「は、はぁ!? そんなん絶対嫌だぞ!」

神官「ないよりはマシなはずだ! この世界は、魔力があることが前提なんだ! 申し訳ない……本当に、申し訳ないが……」

俺「ふ、ふざ、ふざけんなよ! 勝手な事情で呼んどいて、ゴブリン移植するだぁ? はぁ? はぁああ?」

神官「本当に、申し訳ない……こんなこと、あるはずがないのに……」

俺「ふざけんなよ……マジでふざけんなよ……」

12 : 2021/02/24(水) 14:05:53.95 ID:6PxJ7fpC0
神官「これで君達全員に、魔力を移植した……。この世界で、クラスにあった戦い方を見つけて、生き延び……いつの日か、魔王を滅ぼしてくれ……」ゼェゼェ

神官「…………」バタッ

先生「し、死んでる……。こ、この部屋の外は!?」

イケメン「だ、誰もいません! この部屋以外はボロボロで……城下町らしきところもあるようですが、そちらもその、建物が壊されていて……」

男子生徒A「お、おい、まずいんじゃねぇのか? 飯の確保とか……」

俺(く、クソ……亡国の生き残りだったパターンか。城始まりならゆとりだと思ってたのに、サバイバルルートだな)

俺(が、この手の小説を読み切った俺には、サバイバルで必要なことがわかる……。そうだ! 俺がクラス全体を導いて、モテモテになるんだ!)

俺(そして……学年一可愛いとされる美女ちゃんとか、あの辺りの綺麗どころでハーレムを……!)

美女(なに? 今の寒気……)ゾクッ

13 : 2021/02/24(水) 14:06:13.58 ID:Onylcden0
これなんJでやることかい?
14 : 2021/02/24(水) 14:06:17.62 ID:6PxJ7fpC0
先生:クラス「オールラウンダー」

女:クラス「ソーサラー」
女友:クラス「プリースト」

イケメン:クラス「パラディン」
委員長:クラス「ランサー」

不良:クラス「ソードマスター」
子分:クラス「シューター」

……
……

俺:クラス「ゴブリン」

委員長「と、とりあえず各クラスを分けてみましたけど……」

先生「ううん……これだけじゃあよくわからないな……。こっちの世界の人間に会わないと」

不良「ゲームみてぇだなこれ、なんか気持ち悪い……」

男子A「……ゴブリン」ボソッ

イケメン「や、やめろ、男子Aくん。彼……気にしてるみたいだ」

俺「…………」

15 : 2021/02/24(水) 14:06:21.20 ID:i1gFKraB0
なろうじゃん
16 : 2021/02/24(水) 14:06:33.19 ID:6PxJ7fpC0
先生「とりあえずみんなでこの廃墟の街を探索してみよう!」

先生「みんな、逸れないでく……れ?」

鬼豚「オー! オー!」

委員長「な、なんですかあの化け物!?」

不良「に、逃げ……」

イケメン「おらぁっ!」ガンッ
鬼豚「オゴォッ!」ドサッ

不良「お、お前、なんだその力……」

イケメン「……どうやら、これが[パラディン]の魔力の影響らしい。腕に力を込めてみたら、なんというか……どんどん何かが集まっていくというか……」

17 : 2021/02/24(水) 14:06:44.75 ID:6PxJ7fpC0
子分「すげぇ……お、俺もできんのかな?」

俺(……こ、ここで何か、有能さをアピールしておかないと)
俺「そそ、その豚! 取っておこうぜ! 食いものになる!」

子分「は? 何言ってんだお前当たり前だろ?」

プークスクス トッテオコウゼ、タベモノニナルwww
ヤメテヤレヨwwww

俺「…………」

女「す、すごいな! 私、そんなところに気が回らなかった!」アセアセ

俺(馬鹿にしやがって……)ギリッ

18 : 2021/02/24(水) 14:07:04.68 ID:6PxJ7fpC0
―七日後―

委員長「そろそろ旅に出てみますか? 食料は、廃墟の街と……あの奇妙な怪物の肉で、いくらかは調達できましたし……」

イケメン「しかし、外の情報がなさすぎる……。ここでの暮らしが安定した以上、あまり焦らない方がいいかもしれない」

イケメン「それにこの魔力の扱い方も、みんな不完全な気がするんだ」

先生「数人で遠くの様子を探りにいくのはどうだ? イケメンや私が少数で動いて情報を持ち帰るんだ」

イケメン(今、俺が離れたらクラスが瓦解してしまいそうな気がするんだが……)

イケメン(いや、このまま停滞していても、それは時間の問題か。何か進展がないと……みんなも不安の中で、押し潰されそうになっている)

21 : 2021/02/24(水) 14:07:31.30 ID:6PxJ7fpC0
子分「俺、[シューター]って言われてたし、剣じゃなくて弓にしてみたわ」

男子B「あーなるほど。俺も廃街でまた武器を探してみっかな」

不良「……お、あそこにいんのは」

俺「………」モグモグ

不良「よお、俺ぇ。働かずに食う飯はうまいか? なぁ?」バンッ

俺「………」

27 : 2021/02/24(水) 14:08:22.06 ID:6PxJ7fpC0
不良「聞こえてんだろ? みんな命がけで頑張ってんのに、よくそんな真似ができんな! この前女子Aが、鬼鳥に片目潰されたん知ってるか、なぁ?」バンッ

俺「し……しかた、ない……」ガクガク

不良「は?」

俺「お、俺だって……ゴブリン……」

不良「知るかんなもん! 周りがボロボロになって頑張ってんのに、恥ずかしくねぇのかって聞いてんだボケ! お前がここに来てからなんか生産的なことやったかよ!」

俺「…………ない、です……。なにも、してないです……」ボロボロ

28 : 2021/02/24(水) 14:08:40.97 ID:Onylcden0
そういえばビュルビュル読んだけど想像以上にエ口くて抜いたわ
30 : 2021/02/24(水) 14:09:08.65 ID:6PxJ7fpC0
子分「だとしてもよお、なんかあんだろ! できることが!」

子分「お前飯作りにも、基地作りにもなんにも手伝ってないよな?」

俺(だ、だってああいうの、やるグループ固まってるし……。俺だって、手伝おうとしてみたけど、変な空気になったし……)ジワァ

不良「泣いてんじゃねぇぞボケ!」ガンッ

俺「お、俺は悪くない……俺は悪くない!」

子分「はぁ?」

不良「こいつマジで殺そうぜ」ガッ

俺「ひ、ひぃっ!」

36 : 2021/02/24(水) 14:10:00.36 ID:dltnEFgl0
どうせ書くのやめるよね🤔
38 : 2021/02/24(水) 14:10:18.16 ID:6PxJ7fpC0
なんでそんな荒らすんや…?
39 : 2021/02/24(水) 14:10:23.35 ID:yBIiutQ40
(チュンチュチュンチュン)
俺「…夢か、ヤバっスマホ電池切れやはよ学校行こ」
41 : 2021/02/24(水) 14:10:24.46 ID:ZzEtGSrO0
あっという間に追い付いてるの草
42 : 2021/02/24(水) 14:10:29.18 ID:XNV90b45d
俺くん寝すぎやろ
44 : 2021/02/24(水) 14:10:38.34 ID:DL89EOVVd
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
50 : 2021/02/24(水) 14:11:02.25 ID:6PxJ7fpC0
女「や、やめてあげてよ。俺くんだって、できること、頑張って探してる段階だと思うから……」バッ

女「ね? ね? みんな、気が立ってるのよ。落ち着きましょう?」

不良(戦闘組トップの[ソーサラー]の女が庇ったら、何も言えねぇじゃねぇか)

不良「ちっ、行くぞ」ゲシッ

子分「は、はい」

俺「あぐ……げほ、げほ……」

女「大丈夫、俺くん? 立てる?」

52 : 2021/02/24(水) 14:11:10.12 ID:vyRl8Z9c0
いっぱい書いたんやろ
出し切れ
55 : 2021/02/24(水) 14:11:19.43 ID:6PxJ7fpC0
女(あっさり下がってくれた……。私が、ソーサラーだからかな)

俺「ううぅ、うううう……!」

女「俺くん?」

俺「馬鹿にしやがって! あいつら、馬鹿にしやがって……!」ボロボロ

女「……っ!」

女(わ、私が守ってあげなきゃ……)

59 : 2021/02/24(水) 14:11:42.38 ID:YVparfWs0
ワイ「ワイは射手座サジタリアスの黄金聖闘士星矢や」
61 : 2021/02/24(水) 14:11:51.54 ID:6PxJ7fpC0
女「だ、大丈夫だよ! 私、ソーサラーっていうので強いみたいで、頼りにされてるみたいだし……」

俺「…………」ビクッ

女「絶対俺くんのこと、ないがしろにさせないから! ね?」

俺「かに、しやがって……」

女「え?」

俺「馬鹿にしやがって! 自分が強い奴だったからって!」パアン

俺「偶然チート手に入れただけでデカイ面しやがって!」

女「きゃあっ!」

クラスメイト「な、なんだ!?」ドヨドヨ

67 : 2021/02/24(水) 14:12:11.52 ID:6PxJ7fpC0
俺「俺がゴブリンだからって、馬鹿にしやがって!」ボカッ

女「い、痛い! やめて、俺くん!」

俺「このクソアマがぁ!」ガッ

イケメン「か、会議から戻ったら、何の騒ぎだこれは!」

男子生徒C「お、俺の奴が急に女に掴み掛かって!」

イケメン「やめろ俺くん!」ガッ

俺「放せ! 放せチクショウ!」

イケメン「女の子に手を挙げるなんて、恥ずかしくないのか君はっ!」

72 : 2021/02/24(水) 14:12:45.60 ID:qj03ijOtd
おもんな
死んだら?
75 : 2021/02/24(水) 14:12:56.01 ID:6PxJ7fpC0
俺「俺が悪いんじゃねぇ! あいつが馬鹿にしやがったんだ! お前も俺がゴブリンだから、俺が役立たずのクズだから言い分を聞かねぇのか!」

イケメン「少し、大人しくしてもらうぞ……!」ググ

俺「がぁぁああっ!」

女「い、イケメンくん、やめて……」

イケメン「……!」

女「い、いいの! 悪いのは、俺くんの気持ちをわかってあげられなかった私だから!」

イケメン「…………」

79 : 2021/02/24(水) 14:13:08.94 ID:SV1vq1oVd
なろうに投稿しろ

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