キリンビバレッジ、「生茶」をリニューアル。「映え」を意識した容器に変更し、差別化をはかる

キリンビバレッジは25日、緑茶飲料「キリン　生茶」を4月9日からリニューアル発売すると発表した。茶葉の甘みが増す新技術を取り入れて味を変えるほか、持ち運びでの「映え」を意識して丸みを帯びた容器に変更する。値上げが続く飲料は消費者が価格重視に流れ、水や緑茶はコモディティー（汎用）化が進む。リニューアルで差異化する。

同日開いた2024年の事業方針発表会で明らかにした。刷新する生茶は既存の製法に加えて、茶葉を凍結・凝縮することで新茶のような甘みを引き出す独自製法を採用した。容器も2年ぶりに変更し、小型ペットボトルの一部は現在の1本20グラムから18グラムに軽量化した。希望小売価格は据え置く。

マーケティング部長の成清敬之氏は「（緑茶は）毎日の生活の中で頻度高く飲用され、持ち物として身につけるもの。パッケージは上品なたたずまいをめざした」と話す。24年は5月に2リットルペットボトルなど大型ボトル飲料の値上げを予定している。価格改定の影響も考慮して23年比1%減の2750万ケースを見込む。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC254O40V20C24A1000000/