カーリングのアダルト広告ＮＧ問題　ＴＥＮＧＡに聞いてみた「一律に品位を乱すとは思わない」

12/13(月) 15:46配信
東スポWeb

選手の両脇に「ＥａｓｙＴｏｙｓ」の文字が…（世界カーリング連盟の公式ツイッターから）

　カーリングの北京五輪切符をかけた世界最終予選（オランダ・レーワルデン）は１２日に最終日を迎えた。今大会は競技以外で〝ある問題〟が勃発。アダルトグッズを扱うオダンダの企業「ＥａｓｙＴｏｙｓ」の広告が氷上に描かれており、中継を予定していたＮＨＫが放送ガイドラインに抵触する恐れがあるとして放映を見送ったのだ。これに対し、同社は「我々はきちんとした会社だ」と反論するなど、放送局とスポーツ団体を巻き込んで物議を醸した。　

　改めてアダルト企業の社会的評価を考えさせられたが、日本のアダルトグッズメーカーの実情はどうか？　数々の大ヒット商品を手掛ける「株式会社ＴＥＮＧＡ」（東京・港区）の西田芙美マーケティング部長を直撃した。西田氏は「弊社でも広告掲載を断られることはあります。例えばＴＥＮＧＡは見た目をスタイリッシュにし、卑猥なものに模していませんが、そういった事情とは関係なく、成人向け商品ということで掲載ＮＧになります」と実情を明かす。やはり現実は厳しいようだ。

　では、今回の一件をアダルト商品メーカーとしてどう感じているか。西田氏は「ＮＨＫさんは品位と節度を乱すためにＮＧを出されたようですが、成人向け商品が必ずしも品位を乱すとは思いません。今年５月にはイギリスのアダルトグッズメーカーが『イギリス女王賞』の企業部門を受賞しています。この賞はイギリスにおけるビジネスの成功を証明する最高の栄誉。この事例から見ても、アダルトグッズが一律に品位に欠けるというのは世界的な認識ではないと思います」との見解を示した。その上で西野氏は「今回を機に、なぜ成人向け商品がここまでタブー視されるか？という議論が世間に広がることを願います」と語った。

　ＴＥＮＧＡは現在、東京五輪で新競技になったＢＭＸの選手をサポート。一部大会のスポンサーも務めている。また、また、ビブレ横浜（神奈川）の外壁には「愛と自由とＴＥＮＧＡ」と書かれた懸垂幕が掲げられ、六本木交差点でデジタルサイネージ広告を出稿。確実に世間の理解を深めている。西田氏は「ＴＥＮＧＡは性を誰もが楽しめるものに変えていくビジョンがあります。その理念に従い、より多くの人に親しんでもらいたいです」と将来を見据えている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/014e68527e273ba199c9f522d33b3c475ca587c1

そもそも番組を見た子供に「ＴＥＮＧＡって何？」と聞かれて答えられるのかって話